最近、小説《一橋桐子(76)の犯罪日記》を読みました。この小説は、NHKの夜ドラマで、放映されていました。母が作家の本を読んでおり、勧められました。
小説の内容
内容は、独り暮らしの主人公が、刑務所で介護してもらえる話を聞き、刑務所に入るために四苦八苦する話です。万引き、偽札、闇金、詐欺、誘拐、殺人と、話が続きます。
身近に起こりそうな話なので、ためになったような気がします。終わり方も心地よかったです。
宙ぶらりんのまま捨て置かれた私
以下は、結婚詐欺に会った三笠さんに、調査報告をしないといけないと、桐子さんが考えていたときに、思ったことです。
桐子は、人を不安にしておくのが一番罪なことではないか、と思っている。
断ったり、否定したりすること以上に、相手を宙ぶらりんのまま捨て置くことは何よりも残酷なことだと。
《一橋桐子(76)の犯罪日記:第四章 詐欺 P170》
私の場合は、
この9年間、知人に宙ぶらりんのまま捨て置かれました。特に、はじめの3年間は、相手の癖が分からず、もがき苦しみました。
捨て置かれた期間が長いほど、だんだん意欲や元気がなくなり、気力もなくなりました。
私の人生の時間、祖母の葬儀、余命の少ない父との時間、身内の結婚祝い金、自分の健康、住み家、職場、他の知人との関係等、いろいろ失いました。
知人は、私にとって、人間に化けて近づいてきた妖厄神(ようやくじん※)でした。
※ 人にわざわいをなす神。 病気や不幸をもたらす神。
参考にしたもの
書籍《一橋桐子(76)の犯罪日記》著者:原田ひ香